一般に、X上のアプリケーションの挙動を制御するための機構には、次のような ものがある。
これら相互で異なった設定をした場合、一般には、下の方の設定が優先されるこ とが多い。tgif での日本語入力を制御する方法を、表にまとめると次のように なる。
kinput プロトコル | XIM プロトコル | |
X リソース | Tgif.DoubleByteInputMethod: | Tgif.DoubleByteInputMethod: |
kinput2 | xim | |
オプション | -dbim kinput2 | -dbim xim |
変換起動キー | Ctrl + Space | Shift + Space |
変換終了キー | Shift + Space | Shift + Space |
tgif を立ち上げて、テキスト入力モードで日本語フォントを選んだ状態で、 Shift + Space で日本語入力にならない場合は、Ctrl + Space を試してみる。 Ctrl + Space で日本語入力になる場合は、XIMプロトコルではなく、KINPUT プ ロトコルで、通信している。そのまま使い続けても良いが、他のアプリケーショ ンと同様に、変換起動キーを Shift + Space にしたい場合は、tgif -dbim xim で立ち上げる。"Cannot open the X Input Method" と言われる場合は、環境変 数XMODIFIERS が設定されていないか、kinput2 が立ち上がっていないので、チェッ クする。
毎回、tgif -dbim xim として立ち上げるのは面倒なので、~ /.cshrc ファイルで、
alias tgif tgif -dbim ximと書いておけばよい。
同様な設定を、Xリソースで行うためには、次のようにする。個人の Xリソース の設定ファイルは、~/.Xdefaults か ~ /.Xresources である。.Xdefaults と .Xresources の違いは、 こちらを参照。 どちらかのファイルに、
Tgif*DoubleByteInputMethod: ximと書けば、次回の login から反映されるはずである。 ちなみに、現在の Xリソースの設定は、
% xrdb -query
で見ることが出来る。
詳しい使用法や コマンドラインオプション は、
% man XXXXX (英語) % jman XXXXX (日本語)のマニュアルページを参照。
(load "egg-remix")という行があったとき、emacs は、load-path の directory で、egg-remix.elc 、egg-remix.el というファイルを順番に探し、あれば読み込み、なければエラー を返す。この、egg-remix.elc は、emacs lisp のソースファイル (egg-remix.el) を コンパイル(emacs 用語では、バイトコンパイルと呼ぶ) し て出来たファイルである。バイトコンパイルすると、読み込みが高速になるので、 emacs の起動が速くなる。しかし、ソースファイルである .el を変更しても、 .elc が存在すれば、そちらが読み込まれるので、一度、.elc を作成したら、 .el を変更する度に、バイトコンパイルする必要がでてくる。したがって、頻繁 に変更するファイル (~.emacs.el など)については、バイトコ ンパイルせずに、ほとんど変更しないファイルについては、バイトコンパイルし ておいた方がよい。
バイトコンパイルの方法は、emacs を立ち上げた後、
ESC-x byte-compile-fileでおこなうか、または、コマンドラインで、
% emacs -batch -f batch-byte-compile *.elでおこなう。