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一般物理学実験:生物物理
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参考文献
APPENDIX:各種蛍光プローブと脂質の構造など
以下では、本実験で用いる蛍光色素や脂質の特性についてまとめておく。表記は、 MW:分子量(molecular weight)、
:励起スペクトルのピーク (括弧内の溶媒で)、
:発光スペクトルのピーク(括弧内の溶媒で)、
:蛍光寿命、
:量子収率、溶媒:良く溶ける溶媒、などである。
DPH(1,6-diphenyl-1,3,5-hexatriene)、MW=232.33
(ヘキサン)、
(ヘキサン)、
(流動パラフィン中)、
(ヘキサン)、溶媒=THF
ペリレン(perylene)、dibenz[de,kl]antracene、MW=252.3
、
、
、溶媒=EtOH,MeOH,Acetone
ローダミンB、Rhodamine B、MW=479.03
(エタノール)、
(エタノール)、水に可溶
DPPC、diparmitoyl-phosphatidylcholine、MW=734.05
図
1
のPCの脂肪酸(炭化水素鎖)の部分に、パルミチン酸(炭素数16の直鎖飽和脂肪酸)が2本結合した分子。DPPCの脂質二分子膜はその構造や物性について最も詳しく調べられている。主相転移温度は41.5℃。
DOPC、dioleoyl-phosphatidylcholine、MW=786.12
図
1
のPCの脂肪酸(炭化水素鎖)の部分に、オレイン酸(炭素数18で、9と10番目のC-C結合がシス型の二重結合となっている直鎖脂肪酸)が2本結合した分子。相転移温度は-20℃付近で、室温では液晶相にある。
NBD-DOPE、N-(7-nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-YL)-dioleoyl-phosphatidyl-ethanolamine、MW=906.13
図1のPEの脂肪酸部分にオレイン酸を2本、頭にNBD色素を結合させた蛍光ラベル試薬。
、
Rh-DOPE、MW=1285.11
上のNBD-DOPEのNBD色素の代わりに、ローダミンをラベルした蛍光色素。
、