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: 蛍光分光光度計(RF-1500)の使い方 : 実験 : 蛍光分光光度計(FP-6300)の使い方


偏光子を使った測定

図 12: FP-6300に装着する偏光子
R100mm
\includegraphics[width=98mm]{fp6300-pol.eps}   

用いる偏光子

実験2〜4は、蛍光異方性の測定で、蛍光分光器(FP-6300)に偏光子(図 12)を装着して、実験を行う。偏光子とは、ある方向の電場 の光だけを透過させる素子である。偏光方向を互いに垂直にして、2枚の偏光子 を重ねると、透過光はゼロになる。実験室には、透過電場の方向を で示したフィルム偏光子(ビニール袋に入れて ある、取り出す必要はない)があるので、それと分光器に装着する偏光子を重ね て、つまみを回転させるなどして、偏光子の偏光方向を確認する。

装着する2枚の偏光子のうち、「UV/VIS」の刻印があるものは紫外まで光を透過 する偏光子で、FP-6300の試料室の励起側(向かって正面側)のフィルター受けに セットし、「VIS」の刻印があるものは可視光のみを通す偏光子で、発光側(向かっ て右側)のフィルター受けにセットする。

偏光子取扱いの注意
偏光子は保存用のケースと袋から取り出し、使用後は元の状態に戻しておくこと。
偏光子の表面は蒸着されているので、絶対に触れてはならない。

波長を固定した測定

実験の3と4では、最初に通常のスペクトル測定を行って励起波長と発光波長を決 めた後は、励起波長と発光波長を固定して、蛍光強度の偏光依存性を温度を変え ながら、測定する。その際は、スペクトル測定を終了して、スペクトルマネー ジャーの画面(図8)から、「時間変化測定」を選択する。