: 放射性物質を取扱う場合の注意
: 放射性同位元素の安全取扱いのために
: 放射線の人体への影響
4で述べたように放射線による身体への影響があることから、その取扱いについ
ては充分注意する必要がある。この実験室は密封線源のみを取扱う所であり、こ
こでの放射線の取扱いは国の法律及び理学部内規の規制を受けることになる。国
の放射線障害防止法による規制の主な部分を下記に示してある。また、各事業所はそれぞれの内規を持っており、理学部内規は別にファイルしてあるので参考にしてほしい。
- 放射線業務に従事する者の線量当量限度
- 管理区域に係る線量当量等
- 外部放射線に係る線量当量
- H1cm線量当量で300μSv/週
- 遮蔽物に係る線量当量限度
- 事業所の境界及び事業所内の人が居住する区域に於ける線量当量
- 250μSv/3月
実効線量当量(HE)とは、ある特定の組織が受けた線量当量(組織線量当
量(HT))にその組織の放射線感受性を表す荷重係数(WT)をかけた
ものの和(HE=ΣWT HT)である。