% which ll ll: aliased to ls -lA
ここで、ll というコマンドは、ls -lA というコマンドに エイリアス(alias) されていることがわかります。コマンドの alias とは、長いコマンドをコマン ドラインで入力するのを避けるために、コマンドに別名を定義するシェルの機能 です。この ll というコマンドのエイリアスの定義は、ホームディレクトリの .cshrc というファイル63 に書かれています。 .cshrc は、tcsh が起動するたびに読み込まれるファイルで、エイリアスの設定 だけでなく、種々のシェルの設定が書かれています。
% less .cshrc # $Id: dot.cshrc,v 1.5.2.1 1997/09/27 15:35:53 joerg Exp $ # # .cshrc - csh resource script, read at beginning # of execution by each shell # # see also csh(1), environ(7). # alias h history 25 alias j jobs -l alias la ls -a alias lf ls -FA alias ll ls -lA alias lo logout (中略) setenv EDITOR vi setenv PAGER jless setenv BLOCKSIZE K #setenv LESS -E setenv CANNAHOST s1 setenv XMODIFIERS '@im=scim' (中略) unset autologout # set colot prompt definition # 31:red 32:green 33:yellow 34:blue 35:mazenda 36:cyan set prompt = "%{^[[33m%}%m:%~%#%{^[[m%} " (以下、省略)# で始まっている行はコメント行で、シェルには読み込まれません。 設定の説明を書いておいたり、一時的に設定をはずして試してみる64 ような場合に使います。 .cshrc ファイルに、§2.3.4節で説明し た環境変数やシェル変数の定義が書かれていることがわかります。 エディタで .cshrc ファイルの内容を変更すると、新しく立ち上げたシェルには その内容が反映されますが、すでに立ち上がっているシェルには反映 されません。既に立ち上がっているシェルに、設定ファイルを読み込ませるため には、source コマンドを使います。
% source .cshrc %シェルの設定ファイルに、文法上のエラーがあると、その場でエラーを表示しま すので、上の例のように、黙ってシェルのプロンプトに戻れば、文法上のエラーは ありません。