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: ファイルやディレクトリ操作 : UNIXの基本的な操作 : GUI でのコピー&ペースト   目次

シェルの基本操作

さて、いよいよシェルの操作法に入ります。シェルは UNIX の基本で、シェル が使えるので、UNIXを使い続ける人が数多くいます。一旦、シェルの操作に慣れ てしまうと、Windows のエクスプローラ でのファイルやディレクトリの操作は、 まどろっこしくなります34

これまでにも、パスワードの変更やブラウザの起動でシェルのコマンドを実際に いくつか実行してきましたが、ここで、もう一度、シェルがどういう手順で動く のかをまとめておきましょう。

1.
プロンプトを出力して、コマンドの入力を待ちます。この行のことを、 コマンドラインと呼びます。
2.
キーボードからキーを押して文字を送ると、シェルはそれをコマンドラ インに表示します。リターンキーが押されるまでは、普通は、シェルは それ以外のことはしません。
3.
リターンキーが押されると、それまでに入力された文字列を空白などで 区切って、コマンドの名前の文字列と引数35の文字列に分けます。
4.
コマンドの名前から、対応するプログラムを捜します(§2.3.4参 照)。見つからなければ、「command not found」 と表示して、1 に戻り ます。
5.
見つけたプログラムを起動して、引数の文字列を渡します。
6.
特に指定がなければ、シェルは起動したプルグラムが終了するまで待ちま す(§2.2参照)。

シェルは、以上の 1 〜 6 の操作を繰り返しています。

シェルには、いくつかの種類があります。Bell研究所で UNIX の開発とほぼ同時 に作られたシェルは Bシェル(Bourne shell)または sh、その後、カルフォル ニア大学バークレイ校(UC, Berkley)で UNIXにネットワーク機能が追加された 時に開発されたシェルを Cシェル(csh)と呼び、現在でもこのふたつに起源を もつシェルが広く使われています。Bシェルにファイル補完やヒストリー機能な どを追加した bash(Bourne Again Shell)や、csh を拡張した tcsh などです。sh と csh では、シェルの文法に若干の違いがあり、sh は シェルプログラミング 36に向いており、csh は対話型の処理に向いています。stex では、 tcsh がデフォルト37 の ログインシェル38 になっています。以下では、tcsh での操作を 説明します。sh や bash でも基本的な点はほとんど変わりませんが、特に、 tcsh 固有の機能の場合には、「tcshでは」と書くようにします。