UNIXでの日本語入力は、変換サーバー/変換クライアント/各アプリケーションソ フトウェアの 3者が関係していて、やや複雑です。その辺りの事情については、 /usr/local/stex-local/canna/canna.pdf という文書にまとめられていますので、 そちらを参照して下さい。ここでは、firefox を例にして、日本語入力の方法を 簡単に説明しますが、この方法は X Window System 上の日本語が扱える GUI アプリケーションではほぼ共通です。X の GUI アプリケーションでは、変換ク ライアントを介して、日本語の入力を行ないます。変換クライアントにはいくつかの 種類が存在しますが、現在の STEX のデフォルトでは、scim (Smart Common Input Method) と いう変換クライアントを使用するように設定されています。
firefox で、http://www.google.co.jp/ (yahoo でも livedoor でも構いませ んが) の検索欄に、日本語を入力する場合で説明します。マウスでその欄を 選んでから、キーボードで文字を入力すると、もちろん、アルファベットで入力 されるはずです。日本語入力に切替えるには、ここで、Ctrl + Space(Ctrl キー と Spaceキーを同時に)を押して下さい。または、Shift + Space でも同じです。 そうすると、デスクトップの下部に というアイコンが現れて、 日本語入力(ローマ字入力)の状態になります。日本語入力を OFF にするには、 もう一度、Ctrl + Space または Shift + Space を押して下さい。アイコン 表示が消えます。うまく行かない場合には、scim が立ち上がっていない、 変換サーバーが落ちている等、いろいろな可能性がありますので、 TA または 管理者に相談して下さい。
日本語入力 ON の状態で、ローマ字で入力し、Spaceキーを押すと漢字に変換し、 アイコン中の[あ]の表示が[漢]に変わります。この状態で、Spaceキーを押すと、次の候 補に変わり、更に Spaceキーを押すと、候補の一覧が表示されます。変換の文節 を延ばすのは Ctrl + o(おー)、縮めるのは Ctrl + i、次の文節に移動するのは Ctrl + f (または )、前の文節に戻るのは Ctrl + b (または )です。お望みの日本語に変換できたら、リターンキーを 押して確定させて下さい。
GUIアプリケーションでの(scimによる)日本語入力の、さらに詳しい説明は、 §3.2.2 にありますので、そちらを見て下さい。