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: GUI での日本語の入力 : WWWブラウザの利用 : WWWブラウザの利用   目次


GUIアプリケーションの制御

firefox のあとにつけた & は、このアプリケーショ ンを、元のシェルから切り離して実行することを表しています。X の GUI のア プリケーションでは、元のシェルから切り離さないと、それを立ち上げた端末エ ミュレータが使えなくなってしまいますので、通常、最後に & をつけて実行し ます。CUI のアプリケーションで、その端末エミュレータの中で実行されるアプ リケーション(例えば、あとの節で説明する vi や gnuplot)には、決して & をつけ ないで下さい。

それでは、別ウィンドウで実行される GUI のアプリケーションで、& をつけず に立ち上げてしまった場合はどうすれば良いでしょうか。そのままでは、それを 立ち上げた端末エミュレータは使えなくなってしまいます。それを試すには、 firefox は少し重たいアプリケーションですので、別な、もっと軽い GUI のア プリケーションで試してみましょう。ここでは、端末エミュレータの mlterm を 例に説明します。

  % mlterm
と入力して、(&をつけずに)mlterm を立ち上げてみて下さい。 元の端末エミュレータでは、プロンプトが戻って来ないので使えなくなりました。 この様な場合には、元の端末エミュレータのウィンドウを選んでから、CTRL + z (CTRLキーを押しながら zキー)を押してみて下さい。そうすると、
   % mlterm
   ^Z
  中断
   % bg
   [1]    mlterm &
   %
中断と表示され、プロンプトが戻るので、bg(backgroundの意味)と入力すると、 mlterm が切り離されて、どちらの mlterm も使える状態になります。CTRL + z で、中断と表示されてプロンプトが戻った状態では、後から立ち上げた方の mlterm は使えない状態ですので注意して下さい。このように、シェルでの CTRL + z は、一時中断させるキーバインドです32

なお、CRTL + z の下わりに、CTRL + c を押すと、後から立ち上げた mlterm は 終了します。CTRL + c は処理を停止させるキーバインドで、例えば、無限ルー プのプログラムを終了させる場合などにも使用します。もっと詳しいプロセス 制御については、§2.3.8節で説明します。

firefox の説明から離れてしまいましたが、ブラウザの使用法自体については、 次節で説明する「日本語入力」と「コピー&ペースト」を除いては、 特に説明する必要はないと思います。とりあえず、物理学実験の WEB の URL は、 http://www.stex.phys.tohoku.ac.jp/ ですので、ブックマークに登録しておい て下さい。