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emacsからmewを利用してメール転送



■ emacsからmewを利用してメールを転送する

  1. Mew を起動するには、emacs から M-x mew と入力します。Mew を終了する場合 は Qキーを押します。先ず、emacs を起動させます。
    c27:~> emacs

  2. emacs が起動したら、M-x mew を入力します。サーマリモードに移行します。 サーマリモードとは、メッセージ一覧の表示、メッセージの操作を行う モードです。

    M-x は、Meta キーの後に x キーを入力します。

  3. POP password:*********** とパスワードを入力します。

  4. メールを読むには、読みたいメールにカーソルを合わせて space キーを押します。 Mew を起動した後に、届いたメールを取ってくるときは、i キーを押します。

  5. メールを消去するには、そのメールの上で d を押します。するとメールの横に D マークが付きます。この時点ではまだメールは、消去されていません。その後 x を 押すと D マークの付いたメールが全て消去されます。

  6. 新規にメールを出したい場合は、 w(write)を押します。すると、draft(草稿)が 用意されますので、 To や Cc 、Subject を埋めて本文を入力します。例として、自分自身 にメールを出してみます。但し、ログイン名 st0100は、自分のログイン名に置き換 えて下さい。カーソルを ----の下に移動し、そこにメールの内容を書きます。 日本語入力モードは、C-\ (又は CTRL-o)を押します。

    To: st0100     ←( メールの送り先アドレスを指定します )
    Subject: test    ←( メールの用件が分かるような題を書きます )
    From: kato taro <st0100@c27.stex.phys.tohoku.ac.jp>
    Fcc: +backup
    X-Mailer: Mew version 3.3 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
    ----
    これは練習です。

  7. 本文を書き終えたら、C-c TAB を押して signature(署名)を挿入します。

  8. その後、C-c C-c と押せばメールは送信されます。
      Really send this message? (y or n)y  ←( y と入力する )
      Sending in background...done

  9. メールの取り込みは、そのまま i を押します。矢印キーでメールを選択し、 スペースで読めます。v を押すと切り替わります。

  10. 今度は、メールに添付ファイルを付けて送信してみます。再度、新規にメールを出 しますので、そのまま、w を押します。メールは、自分自身に出すことにします。

      To: st0100
      Subject: test1
      From: kato taro <st0100@c27.stex.phys.tohoku.ac.jp>
      Fcc: +backup
      X-Mailer: Mew version 3.3 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
    ----
    ここに本文を書きます。


    メールにファイルを添付する場合は、メールを書くモード(Draft モード) で C-c C-a と押します。すると draft(草稿)の1番下に
    -------------------------- attachments -----------------------
    Multipart/Mixed 2/
    1 Text/Plain(guess) *Cover.txt
    2 .
    --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-----------------------------------

    という行が挿入されます。この部分を添付領域と呼びます。添付領域と本文の領域 では、キー割り当てが違うので注意して下さい。1 番目のパートには、データ型 が Text/Plan でファイルが Cover.txt のファイルを表しています。Cover.txt は 上で作成した本文です。

  11. 2 番目のパート挿入する行に移動して、c を押すと Copy from: ~ と出ますので、 コピー元のファイルのパスを指定します。このとき、入力が日本語入力モードになっていると 失敗します。失敗した場合は、ASC 入力モードに変更し再度、小文字の c を入力します。ファイルのパスは、 補完入力できるので、TAB を押して補完させながら入力すると良いでしょう。

      Copy from: ~/risyu.pdf ←( 添付したいファイル名を入力し return を押す )

  12. その後、コピーしたファイルに名前を付けます。()内に記述されているファイル名 と同じで良ければ、単に return を押します。例ではファイル名を ta に変更します。

      Copy to (risyu.pdf):ta.pdf  ←( 変更したいファイル名 ta.pdf を入力します )

  13. 2 番目のパートの挿入行が作成されます。ta.pdf の行の先頭が B となる のはこのデータがバイナリである事を意味します。

      ------------------------------ attachments --------------------
      Multipart/Mixed 2/
      1 Text/Plain(guess) *Cover.txt
    B 2 Application/Pdf ta.pdf
      3 .
      --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9------------------------------------

  14. C_c C_c と押せばメールは送信されます。
    Really send this message? (y or n)y ←( y を入力します )
    Sending in background...done

  15. メールが届いたらメールの取り込みを行うので、そのまま i キーを押します。

  16. 矢印キーでメール(test1)を選択します。メッセージの左に T というマークが 付くことがあります。これは、サイズの大きいなメッセージ( pdfファイルを添付) は、一部だけを取ってくるようになっています。このような中途半端なメッセージに T マークが付きます。

    1 11/28 kato taro test
    2 T11/28 kato taro test1 ←( pdf ファイルが添付されたメール )

  17. pdf ファイルが添付されたメールを mew から読むには、サーマリモードで、読み たいメッセージにカーソルを合わせ、スペースを押します。メッセージは正常に読め ますが、pdf ファイルは文字化けを起こして読めません。

    Subject: test1
    From: kato hanako <st0100@stex.phys.tohoku.ac.jp>
    To: st0100@stex.phys.tohoku.ac.jp
    Date: Fri, 28 Nov 2003 10:59:02 +0900 (JST)
    X-Mailer: Mew version 3.3 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)

    ----Next_Part(Fri_Nov_28_10:59:02_2003_313)--
    Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp
    Content-Transfer-Encoding: 7bit

    本文を書く。メールにファイルを添付する。

      ----Next_Part(Fri_Nov_28_10:59:02_2003_313)--
      Content-Type: Application/Pdf
      Content-Transfer-Encoding: base64
      Content-Disposition: attachment; filename="ta.pdf"
      abi840gl-gpo2@dd:*ewc2456gt   ← ( 文字化けして読めない )

  18. よく見ると下のミニバッファに
    Too large ,truncated. (the 'T' mark).TO get the entire message ,type 'I'

    と表示されています。そこで、I ( 大文字のアイ ) を入力します。失敗した場合は再度、マウスを使って読もうとしているメールを指定し、 I を入力下さい。

    再度、読もうとしているメッセージにカーソルを合わせ、スペースを押します。 すると下のミニバッファに 1 message retrieved と表示されます。再度、メッセージに カーソルを合わせ、スペースを押します。

    1 11/28 kato taro test
    2 T11/28 kato taro test1 ←( pdfファイルが添付されたメール )
    B 2 Application /Pdf

  19. Application /Pdf にカーソルを合わせ、スペースキーを押します。すると大きな 文字で PROGRAM と表示され、以下の内容が表示されます。

      PROGRAM
    Content-type : application/Pdf
    Encoding : base64
    Size : 80377 bytes
    Filename : ta.pdf
    program : xpdf To save this part,type 'y'
    To insert this part Message mode '.'
    To execute a specified external command,type 'C-c C-y'
    To display this part as a specified Content-type:,'C-u C-c C-e'


    ta.pdf ファイルをセーブしたい場合は、y を入力します。File:~/ta.pdf と表示されますので、リターンキーを押します。

    ta.pdf ファイルを画面に表示したい場合、C-u C-c C-e を押します。このとき、 下のミニバッファの入力文字を確認しないで、いそいで入力すると失敗します。

    Type for ta.pdf(Application /Pdf): と表示されますので リターンキー を押します。以上で pdfファイルが画面に表示されます。

  20. q で Mew が終了します。

  21. C-x C-c で emacs が終了します。


■ メールの返信( A 又は a )

  1. emacs を起動させます。
    > emacs

  2. メールを作成するには、M-x mew と入力し emacs から mew を起動してサ ーマリモードに移行します。

    メールを引用して返事を書くときは、サーマリモードで返信するメッセージにカーソル を合わせ、A を押します。メッセージを書くドラフトモードに移行します。このとき2 つのウインドウに分かれ、下側のウインドウがドラフトモードになっています。

    メールに返事を書くときは、そのメールにカーソルを合わせてから a キーを押し ます。すると自動的に To や Cc を埋めてくれます。引用データは作らず、本文が 空になります。

■ フォルダに分類 ( o 小文字のオー )

  1. Mew では、複数のフォルダにメッセージを分類することができます。標準的 に使われるフォルダは、+inboxです。メッセージを +inbox 以外のフォルダ に移動させるには、サーマリモードで対象のメッセージにカーソルを移動し、 o( 小文字のオー)を押します。

    ミニバッファに
    folder name (+inbox):+
    と表示されます。

  2. これで良い場合は、return を押します。そうでなく、例えば、+mail2004 に するならば、既に+が入力されているので、mail2004 を入力します。

    return を押した後、フォルダが存在しない場合は、フォルダを作るかを問 われるので y を押して作成します。

    folder name (+inbox):+mail2004

    と入力して新しく mail2004 フォルダを作成します。

  3. この状態では、まだメールは移動できません。実際に移動するには、サーマリ モード内で x を入力します。

■ フォルダの参照( g )

  1. +inbox 以外のフォルダを参照します。サーマリモードで g を押すとミニバ ッファに folder name (+inbox):+ と出ます。

  2. ここで、フォルダ名を入力します。フォルダ名を忘れてしまった場合は、TAB を押します。全てのフォルダ名が表示されます。

    folder name (+inbox):+TAB を押します

    フォルダ名は、補完入力できますので、TAB を押して補完させながら入力 すると良い。フォルダ名には、必ず + が付きますので、ミニバッファには + が既に挿入されていることに注意して下さい。

    folder name (+inbox):+mail2004

    と入力して mail2004 フォルダへ移動して参照する。入力するとき、mail まで入力し、TAB を押して補完機能を利用すると良いでしょう。


■ Mewでのコマンド

  1. Summary モード( メッセージ一覧の表示、メッセージの操作を行うモード )
       w  ← 新規メールを作成する。
       i  ← POP サーバからメールを取り込む。
       a  ← 今参照しているメールに対するリプライを作成する。
       A  ← 今参照しているメールを引用してリプライを作成する。
       p  ← 一つ前のメッセージに移動。
       n  ← 次のメッセージに移動。
       g  ← 別のフォルダに移動。
       o  ← 今参照しているメールを別のフォルダにリファイルする。
       mo ← マークとして '*'が付けられているメール (複数) を別のフォルダにまとめてリファイルする。
       f  ← 今参照しているメールを転送。
       F  ← マークとして '@' が付けられているメールをまとめて転送。
       tt ← スレッド表示の切り替え。

  2. draft モード( メッセージを書くためのモード )

       C-c C-c ← 作成中のメールを送信。
       C-c C-q ← 作成中のメールを破棄。
       C-c C-a ← マルチパートメッセージを作る。