次の6つの実験課題について実験を行い、レポートを提出する。実験は三人一組 となって行う。蛍光分光器は2台しかなく、それぞれで仕様がやや異なるので、 実験に応じて使い分ける。実験1〜6は、[1],[2-4],[5-6]という三つの分類がで きる。実験1は、溶液の作成や分光器の使い方の練習でもあるので、最初に行う 必要があるが、その後は[5-6]を最初に行ってもかまわない。実験[2-4]だけは、 FP-6300を用いないと実験が行えないので、実験[2-4]を行うグループが優先的に FP-6300を用いる。計11日間の実験日があるが、大まかには次の予定で実験を進 める。詳細はグループ間で相談して、進めること。なお、*が付いた日をめどに、 それまでの実験の結果を、担当教員が見て、簡単な議論を行う。完全に操作を誤っ たような実験結果に付いて、その後テキストにあるような解析を加えても、時間 と労力の無駄になるので、実験がある程度うまくいっているかどうかを、結果を 見て判断するためである。その時までに、測定したスペクトルなどの結果を出来 る限り印刷し、疑問点を整理しておくこと。
Aグループ | Bグループ | |
1日目 | ガイダンスと実験0 | |
2日目 | 実験1(RF-1500) | 実験1(FP-6300) |
3日目 | ||
4日目* | ||
5日目 | 実験[2-4](FP-6300) | 実験[5,6](RF-1500) |
6日目 | ||
7日目* | ||
8日目 | 実験[5,6](RF-1500) | 実験[2-4](FP-6300) |
9日目 | ||
10日目 | 予備 | 予備 |
11日目 |
[実験0]
液体の体積の秤量に用いるピペットマンの較正を行う。
[実験1]
水の散乱の測定と、ローダミンBのエタノール溶液の蛍光スペクトルおよび励起スペクトルを測定し、
測定条件がスペクトルにどのように影響するかを理解する。
[実験2]
ローダミンBのグリセリン中での偏光励起スペクトルを測定し、蛍光異方性の励起波長依存性を測定する。
[実験3]
ペリレンのグリセリン溶液の蛍光異方性の温度依存性を測定する。
[実験4]
ペリレンのDPPCおよびDOPC脂質二分子膜リポソーム中での蛍光異方性の温度依存性を測定する。
[実験5]
DOPC脂質二分子膜リポソーム中でのローダミンラベル脂質とNBDラベル脂質間の蛍光エネルギー移動の測定。
[実験6]
DOPCのSUVリポソームのポリエチレングリコールによる膜融合の観察。