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データのSTEXへのFTPによる転送

FTP (File Transfer Protocol) は、ネットワークを介して異なる OS 間 (同 じ OS 間でも良いが) で、ファイルを転送するための標準的な方法である。ただ し、FTPでは、サーバーとクライアントがUser IDとパスワードで認証する際に、 ネットワーク上に、生のパスワードが流れるので、途中のネットワークでパケッ トの盗聴が行われていると、User ID とパスワードが見られてしまう可能性があ る。そのため、(プロバイダーと大学内部との間のように)途中のネットワークが 信頼できない場合は使ってはいけない18

Windowsには、コマンドラインで FTP を行う ftp.exe というソフトが標準で入っ ているが、ここでは、GUI(Graphical User Interface)でファイル転送を 行う「WS_FTP」(RF-1500用のノートPCに入っている)と「FFFTP」(FP-6300用のノー トPCに入っている)いうソフトでの転送方法を説明する(図20を参照)。

図 20: FTPによるSTEXへのデータ転送
\includegraphics[width=16cm,clip]{ftp.eps}

  1. デスクトップ上の「WS_FTP95」または「FFFTP]のアイコンをダブルクリックする。

  2. 接続ホスト(WS_FTP95では、Profile Name)として、 c01.stex.phys.tohoku.ac.jp とか s1.stex.phys. tohoku.ac.jp を選択する。STEXでは、home directory はすべ てのクライアント(c01〜c30)とサーバー(s1とs01)で共通なので、どこに転送して も同じである。

  3. 「User ID」欄に STEX での自分のUser IDを、「Password」欄にパスワードを 入力し、OKボタンを押す。Password は空白のままでOKを押しても、接続した 後、パスワードを聞いてくるので、そこで入力してもよい。

  4. 接続に成功すると、左側に local な directory の表示、右側に remote な directory の表示が現れる。データを home directory 直下に置くと、 整理できなくなるので、remote で、生物物理実験用の directory を作成し、 更に、実験課題ごとの sub directory を作成して、そこに転送する。remote で directory を作成するためには、WS_FTP では右側の「MkDir」ボタン をクリック、FFFTPでは右側の窓をactiveにして(ファイルかdirectoryをク リック)コマンドメニューの「フォルダー作成」を選択して、directory名 を入力する。

  5. local なファイルをマウスで選択してから、右側にドラッグ&ドロップ( WS_FTPでは、中央の右矢印ボタンをクリック)すると転送する。

  6. 転送が終わったら、接続を Close して、ソフトウェアを終了する。



... 信頼できない場合は使ってはいけない18
最近は、暗号化された経路上で、 ftp を行う sftp という方法が標準的になって来ている。