分光器を操作する前に、光学系を良く理解してしておくことが不可欠である。実 験で用いる蛍光分光器の光学系を、図6(FP-6300) と図 7(RF-1500) に示す。どちらも、基本的な構造は同じである。 光源(Xeランプ)から出た光は、励起側回折格子によって波長が選択されて、試料 に照射される。その際、励起側のスリットの幅の設定によって、照射される光の 波長の幅(バンド幅)が制御される。試料からの光(蛍光や散乱)は、発光側の回折 格子によって波長が選択されて、光検出器(光電子増倍管)で光の強度が検出され る。観測される光の波長の幅は、発光側のスリット幅に依存している。