アドレス範囲 | 表記法 1 | 表記法 2 |
130.34.0.0 〜 130.34.255.255 | 130.34.0.0/255.255.0.0 | 130.34.0.0/16 |
130.34.122.0 〜 130.34.122.255 | 130.34.122.0/255.255.255.0 | 130.34.122.0/24 |
130.34.122.0 〜 130.34.122.127 | 130.34.122.0/255.255.255.128 | 130.34.122.0/25 |
130.34.122.128 〜 130.34.122.191 | 130.34.122.128/255.255.255.192 | 130.34.122.128/26 |
192.168.0.0 〜 192.168.255.255 | 192.168.0.0/255.255.0.0 | 192.168.0.0/16 |
172.16.0.0 〜 172.31.255.255 | 172.16.0.0/255.240.0.0 | 172.16.0.0/12 |
10.0.0.0 〜 10.255.255.255 | 10.0.0.0/255.0.0.0 | 10.0.0.0/8 |
ある IPアドレスの範囲を指定する方法として、サブネットマスクの表記法を説 明しましたが、計算機をネットワークに接続すると、その計算機と直接に通信す ることが出来るひとつのネットワークの範囲が存在し、それをサブネッ トと呼びます。サブネットの範囲は、サブネットマスクの表記法で指定可能な 範囲で、したがって、連続した 個の IPアドレスの範囲です。たとえば、 123.45.67.0 〜 123.45.67.7 は、同じサブネットとして定義可能ですが、同じ 8 個分でも、123.45.67.1 〜 123.45.67.8 や 123.45.67.10 〜123.45.67.17 は、 サブネットマスクの表記ができないので、サブネットとしては定義できません。 ひとつのサブネットの大きさは、以上のルールを満たしていれば、任意の大きさ に設定可能ですが、ひとつの計算機のトラブルが同じサブネット内のすべての計 算機に影響を与える可能性があるので、あまり大きくサブネットを区切ることは 得策ではありません17。通常は、29ビット(8個分)から 24ビット(256個分)でサブ ネットを構成するのが普通です。異なるサブネットに属する計算機同士は、直接 の通信はできず、サブネット同士を結ぶ機器を経由して通信します。この様な機 器を、ルータ(router)またはゲートウェイ(gateway)と呼びます。ルータは、 異なるサブネットに属する 2個以上のIPアドレスを持っていて、ひとつのサブネッ トから到達したパケットを、必要であれば、異なるサブネットへ中継します。 ある計算機が、(例えば外国の)遠く離れた計算機と通信をする場合には、複数 のルータを経由して通信が行われます。