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: IPアドレスとサブネット : ネットワークの基礎 : ネットワークの基礎   目次

ネットワークのハードウェアとTCP/IP

通常、計算機をネットワークにつなぐ場合には、ツイストペアケーブル 12と呼ばれるケーブルを用い、その両端は、 図4に示す RJ45 と呼ばれるコネクタになっています。また最近は、 ノートPCをネットワークにつなぐ場合に、「無線LAN」と呼ばれる 2.4GHz や 5.2GHz の電波を使う方式も広く使われるようになっています。ツイストペアケー ブルを用いる場合は、ネットワークインターフェースの規格等にしたがって、 10BaseT、100BaseTx、1000BaseT等の規格があり、それぞれ、 10Mbps13、100Mbps、1Gbps の通信速度が得られます。一方、 無線LANの場合は、11Mbps、54Mbps、600Mbps の通信速度が得られる規格が定められています。 また、ネットワークの幹線部分の多くは、光ファイバケーブルが用いられます。 家庭に引かれる光ファイバーでは、現在は 100Mbps の速度が主流ですが、幹線 部分の光ケーブルでは、1Gbps、10Gbps の速度が主流になっています。

ケーブル上の電気信号により信号を伝えるのか、電波によって信号を伝えるのか、 光によって伝えるのかの差はあっても、ネットワークの信号は、パケッ ト(packet)と呼ばれるひとかたまりの信号として送り出されます。そのパケッ トの中には、通信をしたい相手の計算機を特定する部分、どのような通信をした いのかを特定する部分などが埋め込まれています。この相手の計算機や会話の種 類を特定する仕組みは、歴史的には色々な方式が用いられて来ましたが、現在の インターネットでは、TCP/IP14 と呼ばれる方式が用いられています。 TCP/IP では、インターネットにつながった計算機を一意に特定するために、 IP アドレスと呼ばれる 32ビットの数値を計算機に割り当てます。ま た、相手の計算機とどのような通信をしたいかを、ポート番号と呼ば れる番号で区別します15 。 TCP/IP のパケットには、送信元のIPアドレスとポート、送信先のIPアドレスと ポートが必ず埋め込まれていて、その情報に基づいて、パケットが正しく目的と する計算機まで到達し、その応答パケットが送信元の計算機に戻るようになって います。