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■ 安全取扱いのための考え方

人類は長い間の貴重な経験から放射線の取扱いについて国際的に次のような基本的考え方に到達している。

国際放射線防護委員会(ICRP)の放射線防護の体系の基本方針
  1. 行為の正当化 放射線被曝を伴ういかなる行為も、それによって生じる放射線の障害を相殺する十分な利益を被爆する個人又は社会に対して、もたらさない限り採用すべきでない。

  2. 防護の最適化 個人線量の程度、被曝人数、被曝の可能性については、経済的、社会的要因を考慮して合理的に達成できる限り低く保たなければならない。

  3. 個人線量及びリスク限度 個人の被曝は、線量限度を越えないようにすべきであり、また、受容不可能と判断されないように潜在被曝のリスクを管理すべきである。

    以上の基本的考え方に基づいて、は放射線防護に関する種々の勧告を行っており、日本の法律もICRP勧告を基礎として作られている。