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: TEXによる文書作成 : グラフ描画ツール gnuplot : 誤差の伝搬   目次

附録

本文中では 未知試料によるエネルギースペクトルを 試料ありのスペクトルと 試料なしのスペクトルの差から求めていました。 ここで、2つの独立したファイルを独自に扱っていても能動的に 引き算をすることは、gnuplot の中では簡単にはできません。 一方で本文でも見たように、 1つのファイルのなかで列を違えたフォーマット(つまり x y1 y2 )に しておくと、gnuplot の中で、引き算だけでなく誤差の伝搬を含めた 取り扱いが可能になります。 少し脱線しますが、積極的に引き算をしてしまったデータ (つまり x y1-y2 )を持っていても誤差の情報は失われてしまいます。 このような場合は引き算をするときに能動的に誤差の情報も書き込むべきです。

さて、x軸が共通で、y の値の異なる2 つのファイルから、上記の 形式のファイルを作り出す簡単なプログラムを添付します。 実際のファイルおよび Makefile はサンプルデータと同じところから取得できま す。 使い方は次のとおりで、 対話的に加工することができます。

> ./add_column
How many files do you want to merge ? 2
How many lines does each file contain ? 512
Please write in the input file name of #01 unknown.dat
Please write in the input file name of #01 background.dat
Please write in the output file name ? text_test06.dat
これで、text_test06.dat ができました。 なお、正しく加工されているかの確認は各自で責任をもって行ってください。