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: ピークの情報のフィッティングによる導出 : 実験データの解析に役立てる : 実験データの解析に役立てる   目次

スペクトルの表示

まず$ ^{137}$Cs のスペクトルデータを表示させてみましょう。 gnuplot を起動して、
gnuplot> plot "text_test04_cs137.dat"
で表示されましたね。 このままだと、x 軸の300 channel 以上にはほとんど有意なデータが ないですから、もう少し拡大してみても構いません。
gnuplot> set xrange [0.:300.]
gnuplot> plot "text_test04_cs137.dat"
$ ^{137}$Cs の光電吸収ピーク(0.6616 MeV)と、コンプトン散乱の成分が見られます。 さらに、x 軸の0 に近い部分にピークが観測されますが、 これは $ ^{137}$Ba のK殻電子の内部転換に伴う K-X線( 32.2 keV)です。

同様にして$ ^{60}$Co のエネルギースペクトルも表示できます。 $ ^{60}$Co の 1.332 MeV , 1.173 MeV の光電吸収ピークと コンプトン散乱の成分が重なって観測されている様子がわかります。

図 14: $ \gamma $線のエネルギースペクトルの表示
\includegraphics[clip,keepaspectratio,width=0.4\textwidth]{gnuplot_fig/text_test04_cs137.eps} \includegraphics[clip,keepaspectratio,width=0.4\textwidth]{gnuplot_fig/text_test04_co60.eps}