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: コマンドとデータ : gnuplot を使ってできる基本的なこと : gnuplot を使ってできる基本的なこと   目次

グラフ描画ツールに最低限必要な機能

まず、グラフ描画ツールに最小限必要な機能を考えてみましょう。
次のようなデータが text_test01.dat に 保存されていたとしましょう。
-4.0 8.0
-3.0 4.5
-2.0 2.0
-1.0 0.5
 0.0 0.0
 1.0 0.5
 2.0 2.0
 3.0 4.5
 4.0 8.0
このままデータを見ているだけでも、2次関数であるということはわかります。 では、これをプロットしてみましょう。 コマンドラインからgnuplot と打って起動させましょう。すると、
  % gnuplot
        G N U P L O T
        Version 4.6 patchlevel 6    last modified September 2014
        Build System: FreeBSD i386

        Copyright (C) 1986-1993, 1998, 2004, 2007-2014
        Thomas Williams, Colin Kelley and many others

        gnuplot home:     http://www.gnuplot.info
        faq, bugs, etc:   type "help FAQ"
        immediate help:   type "help"  (plot window: hit 'h')

        Send comments and requests for help to <info-gnuplot@dartmouth.edu>
        Send bugs, suggestions and mods to <bug-gnuplot@dartmouth.edu>
gnuplot>
となって、gnuplot 内でコマンド待ち状態になります。 ここで、
gnuplot> quit
とやると、終わってしまいます。 これではいけませんね。 終わってしまった人はもう一度コマンドラインから gnuplot とキー入力して gnuplot を起動してください。

さて気を取り直して、gnuplot が起動された状態で、

gnuplot> plot "text_test01.dat"
としてみてください。画面上にプロット(図11)されたはずです。 これで2次関数であることが目でみてわかりました。

図 11: 表示されたデータ
\includegraphics[clip,keepaspectratio,width=0.8\textwidth]{gnuplot_fig/text_test01.eps}

このように、2列に x y の順にデータが格納されたファイルさえ つくれれば、gnuplot はそれを表示することができます。 これが gnuplot の最小限の基本的な機能です。 はじめに挙げた市販のソフトウェアに比べて何と素朴な機能かと 驚くかも知れません。 しかし、いろいろな機能があるソフトウェアもグラフ描画については 素朴なこのような機能の拡張であると言えるでしょう。 gnuplot にしても、この基本的な部分からかなりいろいろな ことができるように拡張されてきました。 その部分を次の節からみていきましょう。