: APOPへの変更
: 電子メールの操作
: 電子メールとメールアドレス
目次
UNIX には、電子メールを使うための様々なアプリケーションソフトウェアが
存在します。その中には、届いた電子メールを保存するファイル形式が
独自形式で、他のメールアプリケーションからは、そのままでは読めないもの
も存在します。そういうアプリケーションを使うと、他のアプリケーションに移
る時に、それまでのメールが失われてしまうようなことになります。
幸いにも、UNIX では、MH形式と呼ばれる電子メールの保存形式が広く用いられ、
多くの電子メールリーダーが、MH形式のメールボックスをサポートしています。
MH形式の特徴は、
- すべてのメールは、~/Mail/ というディレクトリの
下に保存され、新着のメールは、~/Mail/inbox というディ
レクトリに保存される。
- 1つ1つのメールメッセージは、それぞれのディレクトリの中で、番号で表
される1つのファイルに対応し、取り扱いが楽である。
- ~/Mail/ 以下には、多くのフォルダ(ディレクトリ)
を作ることができ、メールの内容により、分類・整理が可能である。
- ~/.mh_profile というファイルに設定を書いておくことで、自分の
好みの環境が作れる。
ということが挙げられます。
MH形式をサポートするメールリーダとしては、
- Shellのコマンドラインから使う。(Shell MH)
- Emacsの中で使う。( Mew )
- Emacsの中で使う。( mh-e package )
- X の GUIアプリケーションの sylpheed
などがあります。
stex には、thunderbird 等のメールクライアントも使えるようになっていますが、
thunderbird は独自のメールボックスの形式であり、MH形式と互換性がないため、
一度、thunderbird でメールを取りんだメールは、他のメールソフトは見ることは
できなくなることに注意して下さい。
ここでは、Mew と sylpheed の使い方を解説します。
thunderbird 等、その他のメールクライアントを使いたい場合、ネット上の情報など
に基づいて、自分で設定して下さい。