vi のキーバインド

前節で説明したものも含めて、vi のキーバインドをまとめておきます。 ほとんどのキーは、その前に数字を入力してからそのキーを押すと、数字の回数 だけ繰り返します。例えば、5j で 5行下に移動し、4dd で4 行削除します。

• 1文字単位の移動
  

  h	左へ
  j	下へ
  k	上へ
  l	右へ

• 大きな移動
  

  w	次の単語の先頭
  b	前の単語の先頭
  0	行頭
  $	行末
  1G	ファイルの先頭
  nG	ファイルのn行目
  G	ファイル末

• 挿入
  

  i	カーソルのある場所に挿入
  a	カーソルの後ろに挿入
  I	行頭に挿入
  A	行末に挿入
  o	カーソルの下の行に挿入
  O	カーソルの上の行に挿入

• 削除
  

  x	カーソル上の文字を削除
  X	カーソルの前の文字を削除
  dw	単語を削除
  d^	行頭まで削除
  d$	行末まで削除
  dd	現在行を削除
  df	指定文字までを削除

• 削除したバッファの挿入
  

  p	カーソルの後に最新のバッファ内容を挿入
  P	カーソルの前に最新のバッファ内容を挿入

• 書き換え(overwrite)
  

  r	1文字書き換え
  R	［ESC］キーを押すまで書き換え
  cw	単語の書き換え
  cf	指定文字までを書き換え
  u	アンドゥ機能

• 検索
  

  /	カーソル位置からファイル末尾に向かって検索
  ?	カーソル位置からファイル先頭に向かって検索
  	検索中は、n で次へ、N で前へ

• 行の連結
  

  J	カーソルのある行に下の行を連結

• バッファとファイル操作
  

  :w [filename]	filename に保存
  :q	vi の終了(編集されていれば、終了できない)
  :q!	編集中のファイルを破棄して終了
  :wq	保存して終了
  ZZ	:wq と同じ
  :r filename	カーソル位置にファイルの内容を挿入

• 置換
  

  :s/original/replace/	行内で1度だけ
  :s/original/replace/g	行内ですべて
  :s/original/replace/gc	行内で確認しながらすべて
  :%s/original/replace/	全文書で1度だけ
  :%s/original/replace/g	全文書ですべて
  :%s/original/replace/gc	全文書で確認しながらすべて
  :1,20s/original/replace/g	1行目から20行目まですべて
  :20,$s/original/replace/g	20行目から最後まですべて