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メールの取り込み、ハードディスクへの書き込みが出来ない



[Q]
急にメールの取り込み、ハードディスクへの書き込みが出来なくなりました。どうしたら良いで しょうか。

[A]
現在 STEX では、 quota 制限(ユーザが使用するディスクスペースの総量を規制したり、作成できるフ ァイルの個数を制限する)で /home/st**** (各ユーザのホームディレクトリ) は 2GB、s1:/var/mail (到着 したメールの一時保管ディレクトリ) は 200MB に制限しています。この制限を超えると警告が表示され、以下の 症状が現れます。

       ● 外部からメールが届かなくなる。
       ● ハードディスクへの書き込みが出来なくなる。
       ● 最悪の場合は、ログイン画面からログインが出来なくなる。

■ /home/ログイン名が 2GB オーバーした場合の処置

通常のログイン画面からログイン出来なくなった場合は、Ctrl+Alt+F1 キーを同時に 押し、テキスト画面からログインして下さい。

次に、du コマンドでディレクトリごとの使用容量を調べます。不要なファイルは 「 rm コマンド」で消去して下さい。

ファイル消去作業が終了したら、ログアウト( exit )して下さい。その後、Ctrl+Alt+F5 キーを 同時に押して下さい。通常のログイン画面が表示され、ログインが出来るようになります。

quota 制限に引っかかると思われるユーザは、時々「du コマンド」でディスクスペース容量残 をチェックし、不要と思われるファイルは、消去して下さい。

カレントディレクトリ内のサイズを調べるのに、du コマンドを使用します。
  % du -a | less      (ファイルごとに表示する)
  % du -s             (合計だけを表示する)
                                但し、単位は K バイトで表示されます。

■ /var/mail/ログイン名が 200MB オーバーした場合の復旧作業

ssh コマンドを利用して s1メールサーバへログインし、自分のホームディレ クトリに s1:/var/mail/ログイン名のファイルをコピーして下さい。コピーが終わりま したら 200MB をオーバーした s1:/var/mail/ログイン名を空にして下さい。これでメールが 取り込めるようになります。

  1. 使用中のクライアントから ssh で s1 メールサーバにログインし ます。
         c21:> ssh s1

  2. 例では、ログイン名を st0000 とします。カレントディレクトリを /var/mail に変更します。
         s1:> cd /var/mail
         s1:/var/mail> ll | grep ログイン名( st0000 )
           -rw------- 1 st0000 admin 1576 Oct 9 17:02 st0000

  3. s1:/var/mail/st0000 ファイルを自分のホームディレクトリにコピーします。
         s1:/var/mail> cp st0000 /home/st0000

  4. s1 メールサーバの/var/mail/st0000 ファイルを空にします。
         s1:/var/mail> cp /dev/null st0000

  5. 空になったか確認します。
         s1:/var/mail> ll |grep st0000
           -rw------- 1 st0000 admin 0 Oct 9 17:15 st0000

  6. リモートホストからログアウトする場合は、quit と入力します。
         s1:/var/mail> quit

  7. エディタを利用して取り込んだメールファイル(st0000)を読むことができます。
         c21:> jless st0000