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gnuplot で作成したグラフを印刷するには、gnuplot の出力をディスプレイ画面でなく、
一旦ファイルに保存してから印刷すると簡単です。物理学実験で使用しているプリンタ
は postscript 対応ですから、 gnuplot の出力も postscript 形式で保存します。
postscript とは、adobe 社が開発したプリンタ記述言語の一種で FreeBSD から印刷する
には、データを postscript 形式に変換する必要があります。
通常は、ファイル名(test.ps)を指定して lpr コマンドでプリンタへ出力しますが、 ファイル(test.ps)に同じようなグラフが沢山ある場合、注意が必要です。出力形式を postscript、出力先 のファイル名「test.ps」を指定した後、グラフ描画コマンド plot x 、plot sin(x)、replot コマンドを続けて実行した場合、グラフは全て同じ test.ps ファイルに追加されます。その 後、この test.ps ファイルを 「lpr test.ps」 コマンドで印刷した場合、ファイルに保存され ているグラフなどがすべて印刷されてしまいます。
印刷したいグラフだけをプリンタに出力したい場合は、gv を起動させ、印刷 したいグラフを画面で確認した後、ページを指定して「Print Marked」でプリンタ出力を実行 して下さい。新規に kterm を起動し、そこから gv を起動させて下さい。
> gvファイルを開くには、「File」→「Open」でファイル名を指定し、リターンキーを押して下さい。 印刷には「Print All」、「Print Marked」があります。Print All を指定すると全ページが 出力されるので注意して下さい。
「Print Marked」は左下にあるマークしたページだけを印刷します。1つもマークしていない状態で 「Print Marked」を選択すると、現在のページだけを印刷します。マークは、左 下のツールパネルに4つのボタンとなっています。左から「奇数ページ」、 「偶数ページ」「表示ページ以外」「すべて非ページ」のマークのオン/オフ切り替えに 使用します。
印刷したいグラフを画面で確認した後、ページを指定して「Print Marked」でプリンタ出力を実行 して下さい。